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あと何年乗れるかなあ

昨年80歳になられた男性の方の乗馬の様子をようやくYouTubeにアップしました。60歳を過ぎてから乗馬を始められ、年に2,3度来られます。ご夫婦で横浜から車でご主人が運転されて来られます。2000年に当ファームが始まって以来ずっと乗りに来ていただいています。普段から社交ダンスや水泳など体を動かすことを続けてられるとのことで、80歳になられても乗馬できるのでしょうね。もう一つ、乗馬スタイルが高齢の方にもマッチしているのではないかと思います。当ファームでは手や足に必要以上に力をかけない、長時間乗っても疲れない乗り方を目指しています。馬上でバランスを保つために馬にしがみつくことはしません。しがみつくほど力を要します。なるべくリラックスした状態でバランスが保てる乗り方を習得していただきます。しかし乗り方だけでは目標は達成できません。強いプレッシャーをかけないと動かない馬では楽に乗れないのです。毎回強い力で手綱を引いたり、強い力で蹴ったり、疲れてしまいますよね。そこで軽い力で動かせる馬を作り出さねばならないのです。しかも落ち着いて動くことも要求されます。両方を兼ね備えた良い馬を作る作業が我々の仕事です。さて馬が準備できて、乗り方を習得すれば子供から高齢者までみんなで楽しく乗馬ができるのです。

私は今年56歳になります。80歳までとなるとあと24年もあるのですが、80歳で乗馬ができるだろうかというよりもそこまで生きられるかが疑わしそうです。しかし少しでも長く馬と乗馬に関わっていたいと思います。それは未だに新しい発見があったり、習得できることがあるからです。と同時に私が学んだ多くを次の世代へ残して伝えたいですね。

80歳の元気なライダーの動画 


装蹄に思うこと

1月25日、蹄鉄を打ち替えてもらいました。当ファームの馬たちは装蹄師さんが驚くほど蹄が伸びません。前回の装蹄は去年の11月22日、通常は6週間~7週間の間隔で打ちかえるらしいのに9週間も経っています。にもかかわらず、ほとんど切る必要がないほどです。装蹄師さんの見解は飼料や馬房や馬場の状態、乗馬の状態、気候など総合的な要素が組み合わさっているのではないかと。その原因はよくわかりませんが、蹄を洗うこともなくほとんどメンテナスフリーな状態で、これまでトラブルなく過ごしているので良しとしましょう。そもそも競走馬のサラブレッドは中間種に比べて蹄が弱いのが欠点です。13年前このファームを始めてから本格的にサラブレッドを使うようになりました。当初は外乗でバンバン使えば蹄もドンドン強くなるのではと簡単に思っていたのですが、これが大間違い。私の面の皮がどんどん厚くなるのとは違いサラブレッドの蹄は生まれ持った弱いままと聞きちょっとがっかり。人間の手で作られてきた最も人工的な品種がサラブレッドなのでしょう。作る目標は「速さ」のみ、は言い過ぎかもしれませんが、「速さ」以外は目をつぶってしまった様な。このまま「速さ」だけのフィルターを通り抜けてくるサラブレッドはこの先どうなるのでしょうね。一方、農耕馬などは人間が扱いやすく頑丈で働き者がフィルターとなって、当然蹄も強いのですね。この後も装蹄師さんのおかげで当ファームの馬たちは元気に働けます。とりあえず早く春よ来いというところでしょうか。

 


レッスンビデオの編集

ホームページの初心者レッスンの動画をリニューアルすべく、1月11日に東京からの女性4名のレッスンを撮らせていただきました。全員が初めての乗馬で最初はやや緊張気味でしたがすぐに楽しそうに乗ってもらえました。編集しながら自分のインストラクションもチェックしてみました。初めて乗馬される方のレッスンはほぼ同じ内容でレッスンします。初めて乗った印象がその後の乗馬ライフを左右します。楽しく、わかりやすく、達成感のあるレッスンを目指します。1回のレッスンで外乗を楽しめるようにレッスンします。これが結構難しいのです。年齢も経験も様々な方が乗りに来ていただきます。馬もいつも同じ状態ではありません。同じレッスンは2度とはありません。時々客観的にビデオで自分の姿を見ることが良いレッスンを目指す糧となります。今回のレッスンの私の出来栄えは差し控えますが、乗られた皆さんは大変よかったと思います。良いレッスンが続けば馬も良い馬になっていきます。それは、普段のレッスンが実は調教だということなのです。インストラクターは馬を調教しながら騎乗者に乗馬を学んでもらわなければならないのです。レッスン中に上手く出来なかった馬にレッスン後に上手な方が乗り直しても、乗り手を見分けることを教えるだけであまり意味がありません。レッスン中に修正できなければならないのです。乗馬は馬の調教にかなりのウエイトがかかっていると思います。これがなかなか奥が深くて面白いのです。これから少しずつ語っていきたいです。

初心者レッスン動画 


寒い日が続きます

DSC00252a.jpg       ここ蓼科も毎日寒い日が続いております。最低気温は氷点下10度以下、最高気温も氷点下になることもしばしば。ボロ(馬糞)だって石のよう。馬小屋の水バケツは2~3cmの厚い氷。馬は冬毛でボアボア。周囲は雪景色でモノトーン。しかしながらこれだけ寒いと気持ちいい。晴天が続き透き通るような青空と夜空は満点の星。馬も寒そうだけど競走馬の9割は寒ーい北海道生まれ。当ファームの元競走馬も皆北海道生まれ。寒ければ寒いほど、新緑の春を人も馬も待ち焦がれています。きっとこちらの春は都会の春の何倍もの幸せを感じると思います。冬の間乾草や藁などで過ごす当ファームの馬たちには春の青草が待ち遠しいのでしょう。早く青草をもりもり食べさせてあげたいですね。この寒い冬を含めた季節感あふれる蓼科の四季には毎年癒され、自然と命を感じさせてくれます。

フリータイム2

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雪の中でも放牧します。

放牧している時の馬たちは時として驚くような動きを見せます。人が乗っている時には到底ついていけないようなスピードで追いかけたり逃げ回ったり、飛び跳ねたり、立ち上がったり。普段から荒っぽい馬だけがそうなるのではありません。どの馬もすごいパフォーマンスです。人が乗ったままこれらの動きができたなら凄いだろうなあと思う反面、とても乗りこなせないが本当の所。人の支配下にあれば従順な馬さえも、人の支配下になければ飛び回るのです。本来馬たちは自然の状態では1日中草を食みのんびりと暮らしている大人しい動物なのでしょう。しかし危険を感じて逃げるときや他の馬に力を示すときには追いかけまわしたり、激しい動きも必要になります。きっと人間の求める動きだけだと激しい動きができなくなってしまわないかと心配になるなどということはないのでしょうか。大人しい動きだけが延々と続きなるべく激しい動きを避けることが大人しい馬を作るように思えますが、私は時々馬に自由に激しい動きをさせてあげることが逆に馬にストレスを与えないような気がします。また、騎乗中でなく放牧中であればどんな状態になれども我々には危険はありません。



フリータイム

夕日をバックに13頭のフリータイムです。毎日全頭で放牧します。喧嘩したりすりよったり、着いたり離れたりコミュニケーションを取り合います。時には、蹴られたり咬まれたりして傷つくこともあります。馬房が隣同士でも、繋ぎ場で隣り合わせになっても、馬場で騎乗中でも馬たちはコミュニケーションが取れません。でも馬たちはとてもコミュニケーションを取りたがっています。毎日コミュニケーションが取れる時間は当ファーム には無くてはならない時間なのです。


始まり、始まり

いよいよスタート
  
道産子のさくらから始まるこのブログどこへ向かって行くのやら。  

毎年毎年迎えるお正月。また一つ歳取ったなあとしみじみ。しかしながら馬たちは「ああまた一つ歳取ったなあ」などと年頭に感じるわけはなく、それどころか自分の年齢も知らずにいると思います。馬社会の序列も年齢ではなく力関係で成り立っています。もちろん季節の移り変わりはわかっているでしょうが、それが何度目の移り変わりであろうと問題ではないと思います。さらに人間のように長寿などとという発想はないでしょう。いつどこで死のうともそれが寿命。長生きが良いことという概念はないと思われます。個々が長生きするのではなく種として命をつなぎ続けることが動物たちの使命なのでしょう。人間に飼われている馬たちは命をつなぐことも難しく、きっと不本意なのでしょうね。人間のように何のために生きているのかなどと深く考え込むこともないので、毎日餌があれば良いのでしょうか。馬のことを考えれば考えるほど謎が深まるばかり。取り敢えず今年が我々を含めた生き物全てに良い1年になることを願います。

  

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