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夏休みの乗馬


毎年夏休みは小中学生とそのご家族で賑わいます。旅行先でのアクティビティとしての乗馬です。初めて乗馬にチャレンジされる方や毎年来られる方、おじいちゃんやおばあちゃんと3世代でと微笑ましい光景が見られます。乗馬クラブに通っている方が見ればあまりの簡単さに驚くのではないかと思います。乗馬初体験の方が1レッスンで速足でバランスがとれるようになり、そのまま外乗まで行くことができます。その外乗も速足を織り混ぜながら歩くだけの外乗ではありません。これらが実現できるのは片手が鞍につかまることができるからです。お母さんと一緒に引馬で楽しそうな女の子。家族みんなでレッスンを受けて外乗へ。実物の馬の大きさに怖じ気づき泣き出す子。乗り終えてへとへとになる年配の方。乗馬クラブの馬場乗りから外乗へ。沢山の色々な乗馬が見られる夏休みです。蓼科乗馬ファームを始めるときに手軽に誰でもが楽しく乗馬が出来ることを目指しました。人それぞれの楽しみ方があっていいと思うのです。どんどん上達する必要もありません。今のレベルで満足であればそれでいいのです。もちろんもっと上手く乗れるようになりたければ練習あるのみですよね。問題は技術ではなくどれ程楽しいかということです。競技やプロを目指すなら技術を磨かねばなりませんが、趣味やアクティビティとしての乗馬であれば楽しいのが一番だと思います。そこで我々は色々な楽しさに応えられるように日々取り組んでいます。楽しさが見いだせない方は是非ご相談を、ひょっとしたら楽しくなるかもです。

久しぶりの雨


毎日せっせと草を刈っています。同じ場所から一夏に3回から4回刈り取ることができます。一巡すると最初に刈ったところは刈り頃となり2巡目が始まります。今年の梅雨は例年の半分以下の雨量で2番目の草の伸びが悪く、雨も必要だなと思っていたらこの週末は雨となりキャンセル相次ぎ営業になりません。しかしこの雨でぐんぐんと草は伸びるでしょう。お天気には太刀打ちできませんが、欲しい時に欲しいだけ雨が降ればいいのになあと夢見ています。九州や東北で豪雨で被害に遇われた方たちには申し訳ない他愛のない話です。蓼科牧場へ放牧に出した当才馬たちも雨に打たれて寒くないかな、大丈夫かなとちょっと心配です。本来は雨に濡れて、風に吹かれて陽に照らされて、全てを受け入れるより他にないのが馬ですからきっと雨を受け入れて晴れるのを待っているのでしょう。ファームの馬たちは雨の日はお休みが分かっているのか大変のんびりした様子です。どんなに科学が進歩しても当分お天気を超えることは難しいことのように思えますが、天候不順で災害が起こらないことを願うばかりです。

蓼科牧場へ放牧


いよいよこの春に1才になったミルキーとソフィーを蓼科牧場へ預けました。放されてしばらくは我々の傍らで草を食べていましたが、100m位離れたところにいる馬に気付き駈けよって行きました。鼻面を寄せて挨拶を済ませると一目散に我々の元へと戻ってきます。知らない馬がいたことを、でも大丈夫だったことを伝えたい様子です。それからもう1度先程の馬の所へ、再び猛ダッシュで我々の元へ。やっぱり大丈夫と言わんばかりです。そこで我々は馬から離れて牧場脇の「牛乳専科もうもう」で名物のソフトクリームを食べてから帰り際にちらっと2頭が最初に我々がいたあたりで草を食べていました。10月下旬まで雨の降る日も風の吹く日も虫に集られようと自力で生きて過ごします。その代わり食べ放題、見渡す限りの運動場です。秋には見違えるような立派な馬になっているはずです。戻って来たらいよいよ調教が始まります。一人前になるにはまだまだ長い道のりです。

知らないだけの馬

近くの馬好きのお爺さんに新馬の鞍付けを頼まれました。4才の和種混じりの雑種です。毎回新馬の鞍付けには緊張させられます。普段乗っている馬たちは簡単に馬装され、人間に従って動きます。ところがそれまでただ飼われていただけの馬にとっては鞍を付けられたり、人に乗られたりが大変な恐怖となります。馬は恐怖を感じるとその場から直ちに逃げ出さなければなりません。逃げることが命を守る事だと考えています。逃げたいのに逃げられないと更に怖くなりパニックになってしまい手が付けられなくなることもあります。では、どうして鞍を付けられたり、人に乗られたりすることが怖いのかといえば、それらが馬にとっては未知のものであるからです。馬が怖いと思うものは以前実際に怖い思いをしたものと、今までに遭遇しなかったものや出来事に別れます。以前に体験した怖さはどの程度の怖さかわかりますが、未知の怖さは限りなしです。では馬にとって鞍を載せて腹帯を締められ人が跨がることが苦痛かといえば、そんなことはないはずです。調教されている馬たちは苦痛に耐えることなく人を乗せています。つまり知らないことは危険なことと思い込んでいるのです。
さてこの新馬にもいつもの手順で鞍を載せる頃合いをみてそっと鞍を載せて腹帯を静かにゆっくり締めてみます。初めてお腹を締め上げられるのに意外と落ち着いた様子です。調馬索で追うと鐙が揺れて馬の腹を叩くで訳が分からずバタバタと走ります。しかし暫くすると落ち着いた速足で調子よく回りはじめます。どうってことないことがわかるのです。そしてまた頃合いをみて鐙に左足をかけ体重を載せると最初はすぐに動こうとするのですが徐々に動かなくなります。そしてようやく右足が馬の背中を超えて鐙に収まります。遂に乗ってしまいました。 ほとんどの馬は固まってしまうのですが、乗った瞬間にロデオになることも稀にあるので緊張が走ります。この馬は大丈夫でした。固まっています。次は動かすのですが、これがまた緊張の一瞬となります。最初の一歩が出たとたんにロデオ状態となることも。蹴られたら前進という合図はまだ知りません。左右に頭を曲げると曲がった馬体を戻そうと後足を動かします。何度か左右へ動かした後で動きだしたらすぐに頭を真っ直ぐにすると前へ進みます。馬の頭を行きたい方へ向けるとその方向へ向かって歩きます。右回り、左回り問題がなければ速足です。どうして人を乗せてぐるぐる回っているのか理解してはいないでしょう。ただ苦痛ではないことを理解してもらえばよいのです。今回は落ち着いてよく理解してくれました。きっと次回以降上手く関わっていけそうです。馬の調教は馬が知らなかったことを怖いものではないと思わせることだと思います。なにが怖いのか、どうすれば怖いものでなくなるのか馬を見極め、適切に導けなければ逆効果になることもあります。どの馬も皆違い同じパターンはありません。調教する我々は多くの馬と接し沢山のデータを蓄積しそれらを駆使して想像力を高めねばならないのです。安心させられるか 怖がらせるか馬の一生がかかる大切な仕事です。どの馬も安心させられるようになりたいとまだまだ勉強の毎日です。